当クリニックの治療の流れ
当クリニックの治療方法は3段階なります。
施術時間は約1時間(人・状態により異なります)
第一段階 根治治療
まずは東洋医学的な手法で診断します。これは脈や腹部、背部、首、等全身の状態を診て患者さんの主訴の原因となる場所を見つけ身体の治癒を阻害するものを治療します。この治療は一見症状のある場所とは違う所を治療している様に思われるかもしれませんが初めにこの治療をする事によって主訴が早期回復しやすくなります。特に慢性症状にお悩みの患者さんには大事な治療です。
この根治療法のみで症状が消える場合もあり、その後の局所治療をする必要がなくなる場合もあります。
第二段階 局所治療
その後、患者さんの主訴である痛み、こわばり、しびれ、不快感などの症状を改善する治療(局所療法)を行います。
第三段階
病状の説明、生活習慣や運動療法、食生活など早期回復の方法の説明、治療期間や回数の説明根治治療の説明。
根治治療の対象
瘀血(腹部、頭部)
免疫系のバランス失調
胃の気不足
副腎の疲弊(ストレス、ショック、トラウマ)
解毒
自律神経のバランス失調
血圧、心臓
ホルモンバランス失調
古傷
身体の構造的なバランス失調
血管の圧迫
根治治療のための診断法
-脈診 脈の状態を診て診断する方法。東洋医学において脈診は非常に大事な診断法です。脈の”速い、遅い”だけでなく”太い、細い、浮いている、沈んでいる、強い、弱い”など色々な状態によって診断の判断基準にします。
-腹診 腹部のチェックポイントを押圧して痛み、不快感、温度、硬結、軟弱化、湿度、張り感などの有無を診断の判断基準にします。
-背診 背部のチェックポイントの圧痛、歪み、腫れ、張り感、温度などの状態によって診断の判断基準にします。
-首診 首のチェックポイントの圧痛、不快感、張り感、硬結などの状態によって診断の判断基準にします。
局所治療の説明
根治治療を行った後に第二段階の局所治療に入ります。ほとんどの患者さんにとって最も大事なのは”痛みや不快感を無くしたい”という事です。ここでの治療はその痛みや不快感を取り除くための治療を集中的に行います。
鍼灸治療が終わった後に第三段階の“生活習慣、運動、食事”のアドバイスをさせて頂きます。
鍼灸治療に来る患者さんは2種類に分けられます。まずは原因がはっきりしていているもの。例えばスポーツでの怪我や交通事故などが挙げられます。もう一つは原因がはっきりしてないものです。不定愁訴とも呼ばれており当院にいらっしゃる患者さんにも多数おられます。特にこの原因がはっきりしてない場合の治療において第三段階の”生活習慣、運動、食事“の改善が早期回復の鍵になります。
鍼
ハリを刺すのは痛いのではないかと誰もが心配しますが、鍼灸治療で使用する鍼は注射針とは太さが全く違います。 当院ではほとんどの場合、0.10mm~0.20mm程度の太さのハリ(髪の毛の太さくらい)を使用します。 痛みが全くないとは言えませんが蚊に刺される程度です。
当院の鍼は全てディスポーサブ(使い捨て)のものを使用しています。
お灸
お灸は米粒の半分くらいの大きさのもぐさでできたものをツボに施す温熱療法です。
その場合紫雲膏という火傷を防ぐ軟膏を塗りその上にもぐさを乗せるので火傷の心配はありません。
お灸の目的はピンポイントでツボを刺激し効果を高めるために使用します。 冷えを伴う症状がある場合、冷えを感じる場所にお灸をすることでさらに効果があります。
また、慢性的な症状があり、体の気力が弱っている方(虚症)にも非常に効果的です。
ご自宅で試してみるのもおすすめです。
温灸
温灸は主に胃の冷えを取るために行います。 特に慢性的な症状のある方はお腹の冷えが背後にあることが多いので改善のために臍塩灸を行います。
灸頭針(きゅうとうしん)
灸頭鍼は鍼の上部に親指大のもぐさをつけて温める治療です。
灸頭鍼の目的は筋肉のコリをほぐす事や、冷えがあって血行が悪い場合にも効果があります。 心地よい温かさがありとても気持ちの良い施術です。
小児の鍼治療
この治療は小児の皮膚をごく軽い刺激を与えて治療します。 子供は新陳代謝が旺盛で自然治癒力も高いので少しの刺激でも非常に効果があります。
円皮鍼
円皮鍼は、治療後に特に重要とされるツボに持続的な効果を促すために使用されます。
テープには約0.06mmの極小の鍼が貼っておりそれをツボに貼り付けます。その後 3日ほど貼って頂きます。または身体の敏感な場所(指、足の指、顔)などに使用します。
キネシオロジーテープ
キネシオロジーテープは、筋肉の急性症状やスポーツのケガに使用します。
特に膝の症状がある方には効果的です。 最近ではオリンピックやプロスポーツでも使用している選手を多く見かけます。
電子温灸器
当院で使用している電子温灸器は、特殊なセラミックに電気を流すことで、そこから遠赤外線を放射して針とその周辺を温めます。
目的は灸頭鍼と同じですが、持続的に熱エネルギーを加えることができるので(灸頭鍼よりも長時間)、体の深部に熱を伝えたい時に使用します。 また、この施術はとても心地よくリラックスして受けることができます。
TDPランプ
TDPランプは遠赤外線を放射し、体を温めます。 広範囲に温熱を当てたい場合又は 鍼をしてその部位を同時に温めるために使用します。